ボンと仲良くなっていく過程
ボンが家にやってきてすぐ、しばらくはケージの中で暮らしてもらうようにしました。
災害があったり、人がきた時など、ケージに慣れていることはとても大事だと思います。
そして、猫によって、ケージの中の方が安心するという子もいるので、一概に、ケージ、かわいそうと思わなくて良いですよ。
ちなみに、ブリちゃんはケージが全然ダメで(多分何か嫌なことがあったのだと思います。なので、彼女の場合、何かあったときは、別室待機していただきました)でかにゃんは、玄関のチャイムがなるとすかさずケージの中に入る子でした。猫それぞれです。

そして、少しずつ外に出して慣れさせていきました。
最初の頃、すぐに触っていいのか迷っていたところ、保護活動の先輩から「人馴れしている子であれば、どんどん触ってあげた方が、安心しますよ」のアドバイスをいただきました。
そして、家にきて、初めて触れた時。
ボンはすぐにグルグルと言い始め、顔を摺り寄せてくれました。
本当にごめんね、不安だったよね、よく病院とかがんばったよね、と涙がこぼれそうになりました。
こんな訳わからない状況なのに、噛み付いたり、怒ったりせずにいてくれたこと。人間だったら、ありえない状況だよね。心から彼を大事にしようと決意した瞬間でした。

そして、ボンもすぐに我が家に慣れたわけではなく、一週間くらいトイレの中にいました。
なんでトイレにいるのかわからなかったので、獣医さんに聞いたところ、自分の匂いがする、狭くて安心できるところだからだそうです。
多少衛生面のことは目を瞑って、とにかく彼が居心地良い状況であればいいと思うようにしました。
初めてお家にきた子で、もしトイレにずっといるようであれば、そっとしておきましょう。
いつか必ず出てきます。ボンもそうでした。
だんだんトイレにいる時間が短くなって、キャットタワーの上や、居心地の良いところで眠るようになりました。
元野生だからか、柔らかくてフワフワのところよりも、硬い床や、机の上で眠るのが好きなようです。本当にその子その子で性格や感性が違いますので、楽しいですね。

見てください!この顔、最高に可愛いですよね。もう、なにこのかわいさ。
何度見ても、笑っちゃいます。
猫と暮らすって、本当に豊かなことだと思います。
たくさん学ぶことがあり、笑ったり、ほっこりしたり、励まされたり。
素晴らしい時間をいつもありがとう、と思っています。